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このページは、気管が変形(虚脱)することによって咳がでてしまうという病気について記載しています。
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気管の解剖学図
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ワンちゃんで、咳が出る病気はいろいろありますが、代表的なものがこの気管虚脱です。この病気は、いろいろな原因によって気管(空気が通る管)が細くなってしまっているために、気管に炎症がおきやすく、咳や呼吸困難といった症状を呈します。(上図は気管を示した図です。喉〜肺の入り口まであり、空気を肺まで通すことが役割です。)
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レントゲン写真
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この子は10歳のポメラニアン系の雑種です。呼吸が荒いとのことで来院されました。上記はそのときのレントゲン写真ですが、チアノーゼ(舌が紫色になること)を呈して、非常に危険な状態でした。正常レントゲンと比べると気管の太さに違いがあるのが分かりますよね。(あと、この子は心臓病も持っていますので、心臓も正常と比較すると大きいです)
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レントゲンと気管解剖図
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上記は拡大図+解剖図ですが、気管虚脱が起きると気管が細くなり、炎症を伴うと乾いた咳が咳が止まらなくなるという症状が起こってきます。このケースでは、咳を沈める薬やネブライザー(薬を霧状にして直接患部まで到達させる方法)、酸素吸入などの治療を行ったところ、今はほとんど生活に支障ない程度にまで回復しています。ポメラニアンなどがこの病気が多いので、もし乾いた咳が止まらないなどの症状がでましたら、すぐにご連絡くださいね。
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患者さんの声
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上記の患者さんからの声です。調子はよさそうですね。ご意見いただきありがとうございました。
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