あいの動物病院治療成績1
皮膚の病気

犬のいろいろな皮膚疾患
猫のいろいろな皮膚病
免疫介在性の皮膚疾患が疑われた症例の治療例

血液の病気

免疫介在性溶血性貧血の治療例
血液凝固異常症(vWF欠損病?)の1例

心臓・血管系の病気

犬の心臓弁膜症(主に僧帽弁閉鎖不全)の病態生理と治療
犬の動脈管開存症の2症例(外科治療)
急性フィラリア症(後大静脈塞栓症)の治療例
ネコの血栓症を伴う心筋症の治療例
ネコの感染性心嚢膜炎の治療例

呼吸器系の病気

いろいろな呼吸器系の病気の治療
犬のアレルギー性鼻炎+蓄膿症の治療例
喉頭麻痺により巨大食道+胃拡張症候群を起した症例の治療例

消化器系の病気

胃拡張・捻転を起こした犬の治療例
イヌの便秘症(会陰ヘルニア)と猫の便秘症(巨大結腸症)の外科的治療例
犬・猫の胃・腸内異物(腸閉塞)の治療
唾液腺嚢腫の内科的治療
いろいろな肝臓病
イヌの先天性口蓋裂の治療例

このページでは非常にまれなネコのクリプトコッカス(真菌:カビ)症について記載しています。
初診時のネコちゃんの写真
この子は8歳の雑種ネコです。他院にて約半年治療を行っているが、治らなく、くしゃみをよくするとのことで来院されました。写真から分かるとおり、鼻の上が盛り上がって変形しています。
レントゲンと鼻水の顕微鏡写真
検査を行うと、レントゲンでは骨が一部溶解してしまっていました。また、鼻水を染色して顕微鏡で確認したところ、通常ない円形の物体が大量に出てきました。これが真菌と思われます。
鼻の組織を採取している図
通常は、鼻が盛り上がってくる病気は腫瘍が多いのですが、今回は検査上ちょっと異なっていたため、確定診断のため、鼻の中の組織をストローを使用して採取しました。上記のように麻酔をかけてストローを鼻の中に入れて、組織の一部を取り出してきます。また、針をさしたところ大量の膿も出てきました。
病理組織検査結果
結果は、クリプトコッカス症と出ました。
治療前と治療後
通常この病気は、抗真菌剤で治療します。なかなか治らない子もいますが、治療2ヶ月でほぼ正常どおりとなってくれました。今回のケースでは鼻に留まっていてくれたため、治りが早いと推測されましたが、治療が遅れると非常に完治が困難となりますので、もしこのように鼻が変形しているような病気が出ましたら、すぐに病院に連絡くださいね。
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