あいの動物病院腫瘍成績
体表部腫瘍

光線力学・温熱・化学療法の実際の治療
イヌの乳腺腫瘍
いろいろな鼻の腫瘍の治療例
ネコの乳腺腫瘍について
いろいろな口腔内腫瘍の治療例
いろいろな体表部腫瘍の治療例

血液・リンパ系の腫瘍

骨髄異形成症候群の1例
リンパ腫について
犬の多発性骨髄腫の治療例
犬・猫の各種リンパ腫に各種薬剤を使用した治療例
猫の急性リンパ球性白血病が疑われた症例の治療例

胸腔・腹腔内腫瘍

いろいろな腹腔内腫瘍の治療例
いろいろな胸腔内腫瘍の治療例
肛門嚢アポクリン腺癌の治療例
骨盤腔内腫瘍のシェルティの治療例
ゴールデンレトリバーに見られた腫瘍の治療例

骨・筋肉系の腫瘍

筋間脂肪腫の1例
前腕骨の骨原発腫瘍が疑われた症例の治療例
猫の傍骨性骨肉腫の治療例
猫の線維肉腫の治療例
猫の骨肉腫(ワクチン誘発性?)の治療例

その他の腫瘍

いろいろな耳の腫瘍の治療例
いろいろな目の腫瘍の治療例
犬の精巣腫瘍の治療例
足根関節を巻き込んだ悪性腫瘍に対する治療例
腫瘍転移・多発症例に対する治療例

このページは血液の癌(正確には前癌状態)を発症してしまった
ワンちゃんの治療に関して記載してあります。
初診時の写真
4〜5日前より元気食欲なく、呼吸が荒いとのことで来院された
7才のウエストハイランドホワイトテリアです。
顕微鏡でみた血液像
血液検査を行ったところ、貧血(19%)があり、白血球が減少していました。血液を顕微鏡で詳しく見たところ、上記のように通常ではほとんどみられない細胞しかなく、正常な白血球はほとんど認められませんでした。骨髄検査という特殊な検査を行い、大学の血液内科の先生に確認してもらったところ、骨髄異形成症候群(RAEB-2)の疑いがあるとのことでした。これは簡単に言うと血液の癌になる一歩手前の状態ということです。
治療後の血液の状態
通常は抗がん剤の選択も視野に入れるのですが、体力的な問題もあったため、ビタミンKによる分化誘導療法を選択しました。この治療を行った約2ヶ月後の血液検査ですが、ほぼ正常な血液にまで回復しました。また、2年以上経過していますが、再発は認められていません。このようなケースは比較的まれですが、これ以外にも貧血を起こす病気はたくさんありますので、似たような症状がありましたら、早めに御来院くださいね。
患者さんからの声
こちらは実際の患者さんからの声です。右手を怪我してしまったようで左手で書いていただいたようです。大変貴重なご意見ありがとうございました。
その後は、約4年間良好だったのですが、
慢性腎不全(この病気+治療との関連性はナシ)を発症し、お亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。
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