あいの動物病院腫瘍成績
体表部腫瘍

光線力学・温熱・化学療法の実際の治療
イヌの乳腺腫瘍
いろいろな鼻の腫瘍の治療例
ネコの乳腺腫瘍について
いろいろな口腔内腫瘍の治療例
いろいろな体表部腫瘍の治療例

血液・リンパ系の腫瘍

骨髄異形成症候群の1例
リンパ腫について
犬の多発性骨髄腫の治療例
犬・猫の各種リンパ腫に各種薬剤を使用した治療例
猫の急性リンパ球性白血病が疑われた症例の治療例

胸腔・腹腔内腫瘍

いろいろな腹腔内腫瘍の治療例
いろいろな胸腔内腫瘍の治療例
肛門嚢アポクリン腺癌の治療例
骨盤腔内腫瘍のシェルティの治療例
ゴールデンレトリバーに見られた腫瘍の治療例

骨・筋肉系の腫瘍

筋間脂肪腫の1例
前腕骨の骨原発腫瘍が疑われた症例の治療例
猫の傍骨性骨肉腫の治療例
猫の線維肉腫の治療例
猫の骨肉腫(ワクチン誘発性?)の治療例

その他の腫瘍

いろいろな耳の腫瘍の治療例
いろいろな目の腫瘍の治療例
犬の精巣腫瘍の治療例
足根関節を巻き込んだ悪性腫瘍に対する治療例
腫瘍転移・多発症例に対する治療例

このページでは、いろいろな胸腔内腫瘍の治療例を記載しています。
犬の胸腺腫1
この子は、10歳のシェルティーの症例です。突然眼が回っているとのことで当病院に来院されました。各種検査より胸腺腫と判断し手術しました。残念ながら大血管との癒着が非常に強く、80%切除となりました。
犬の胸腺腫2
手術後は良好だったのですが、1年2ヵ月後再発しました。その結果、前大静脈症候群という状態となり、顔が腫れてしまいました。再手術は不可能と判断し、局所抗がん療法を行いました。結果は一時非常に良好で顔の腫れはほとんど引きました。しかしながら長期に維持することはできず、残念ながら腫瘍からの出血により亡くなってしまいました。この病気は、健康診断等で初期に発見し、すぐ切除することが最良の方法と思われます。中年齢以降のワンちゃんには、レントゲンを含めた健康診断をお勧めいたします。もしご希望の方がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。
犬の肺腫瘍1
この子は、12歳のミニダックスです。咳を主訴に来院しました。胸のレントゲンでは、単独孤立の腫瘤が確認されました。これは典型的な肺腫瘍の所見のため、手術となりました。開胸にて確認すると、気管分岐部と大血管に明らかな癒着が有り、摘出不能と判断しました。
犬の肺腫瘍2
この状態のまま、局所抗がん療法を行いました。抗癌剤を2剤使用し、腫瘍内に留めるよう処置を施したところ、術後1週間で咳がほとんどなくなったとのことでした。3週間後のレントゲンでは、明らかな縮小が認められ、一時経過は良好に推移してくれました。残念ながらしばらくすると再増大し、腫瘍合併症にて亡くなってしましました。非常に残念でしたが、現在は定期的に抗癌剤注入を行い、再増大を起こしにくくする治療も行ってしておりますので、もしこのような病気でお困りの方がいらっしゃいましたら、一度御相談くださいね。
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