あいの動物病院腫瘍成績
体表部腫瘍

光線力学・温熱・化学療法の実際の治療
イヌの乳腺腫瘍
いろいろな鼻の腫瘍の治療例
ネコの乳腺腫瘍について
いろいろな口腔内腫瘍の治療例
いろいろな体表部腫瘍の治療例

血液・リンパ系の腫瘍

骨髄異形成症候群の1例
リンパ腫について
犬の多発性骨髄腫の治療例
犬・猫の各種リンパ腫に各種薬剤を使用した治療例
猫の急性リンパ球性白血病が疑われた症例の治療例

胸腔・腹腔内腫瘍

いろいろな腹腔内腫瘍の治療例
いろいろな胸腔内腫瘍の治療例
肛門嚢アポクリン腺癌の治療例
骨盤腔内腫瘍のシェルティの治療例
ゴールデンレトリバーに見られた腫瘍の治療例

骨・筋肉系の腫瘍

筋間脂肪腫の1例
前腕骨の骨原発腫瘍が疑われた症例の治療例
猫の傍骨性骨肉腫の治療例
猫の線維肉腫の治療例
猫の骨肉腫(ワクチン誘発性?)の治療例

その他の腫瘍

いろいろな耳の腫瘍の治療例
いろいろな目の腫瘍の治療例
犬の精巣腫瘍の治療例
足根関節を巻き込んだ悪性腫瘍に対する治療例
腫瘍転移・多発症例に対する治療例

このページでは、腫瘍発生が多いゴールデンレトリバーに、実際に発生した腫瘍について記述しています。
消化管間質腫瘍が疑われた症例
吐き気を主訴に来院された9歳のゴールデンです。最初は胃拡張を疑って開腹手術をしたのですが、開腹時の精査で、盲腸に腫瘍が見つかり、急遽切除手術となりました。病理検査では、消化管間質腫瘍(GIST)の疑いとされました。この病気は、最近報告が多く認められるようになってきたのですが、なかなか抗癌剤が効かない腫瘍といわれています。そのため、人間では分子標的療法の一つであるメシル酸イマチニブが有効であるとされ、この症例にも使用しています。今のところは様子はよさそうですね。
脾臓に発生した血管肉腫
急に元気がなくなったとの事で来院された11歳のゴールデンです。各種検査より脾臓に腫瘤があり、破裂して出血したためと判断されました。状況が落ち着き次第、手術を行ったところ、脾臓中心部に腫瘤があり、そこから出血していました。血管肉腫では、このようなことが非常に多く、残念ながら発見した時点で99%転移しているといわれている悪性腫瘍です。来院してから現在1年経ちますが、肺転移はなく、経過は良好です。
小腸腺癌
嘔吐を主訴に来院された8歳のゴールデンです。各種検査より消化管腫瘍を疑い、開腹手術を行ったところ、小腸に腫瘍があり、同時に腸間膜根部リンパ節にも重度に転移していました。小腸腫瘍を切除し、術後の抗癌剤を行ったところ、エコー検査でリンパ節がどんどん小さくなり、半年後には以前よりも体重が増えてしまいました。残念ながら手術1年2ヵ月後に再発し、亡くなってしまいましたが、その間の生活の質は非常に良好でした。ご冥福をお祈りいたします。
巨大脾臓腫瘤
お腹が大きくなってきたとの事で来院された13歳のゴールデンです。各種検査でお腹の中の巨大腫瘤が見つかったため手術となりました。おそらく経験した中では一番大きな腹腔内腫瘤で、癒着がかなり認められたのですが、何とか切除できました。体重35kgに対して5kgの腫瘤でした。病理では良性病変の疑いとされています。手術後は順調に回復し、今は問題ありません。
あいの動物病院への相談メールはこちら
COPYRIGHT(C) あいの動物病院 ALL RIGHTS RESERVED.