| 乳腺腫瘍って何？
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乳腺腫瘍とは、乳腺の腺組織が腫瘍化して大きくなってしまうことを言います。平均的には１０歳前後での発症が多いです。この腫瘍はホルモンとの関連性が指摘されており、若いうちに避妊を行っておくと、発生率が非常に低くなります。また最近の調査では、大人になってからの避妊も乳腺腫瘍の発生を抑えるといわれています。通常は硬くこりこりして表面がつるつるしているのが、良性腫瘍に多いです。
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| 悪性が疑われる乳腺腫瘍
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通常は良性が多いのですが、中には悪性を疑うケースもあります。悪性の場合は、肺などに転移し、最終的には亡くなってしまう可能性もある怖い病気です。上記のように表面が爆ぜたり、ぼこぼこしているケースや、最近急に大きくなってきたようなものに多く確認されます。
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| 炎症性乳がんが疑われる症例
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悪性の乳腺腫瘍の中でも、さらに悪性なのが炎症性乳がんといわれるもので、上記のようなケースに多く認められます。この場合は一般の手術が不可能で、手術すると右写真のように手術部位に沿って炎症がさらに広がり、非常に痛がります。現在では放射線や抗がん剤による治療が第１選択となります。
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| 肺転移した乳腺腫瘍
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悪性の場合は、上記のレントゲン写真のように肺に正常とは異なる塊がいくつか写っています。これが腫瘍転移を疑う典型的な写真です。これが増えてきてしまうと、肺がうまく換気出来なくなってしまいます。
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| 骨転移した乳腺腫瘍
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稀にではありますが、骨にも転移することがあります。上記のように骨が一部溶解（溶ける）してしまい、非常に痛がります。このようなケースでは、抗がん剤や放射線療法あるいは骨転移の増大を抑えるビスフォスフォネートなどが使用されます。
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| ホルモン療法（内科療法）
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良性の場合は、経過観察ということもありますが、少し悪性が疑われる場合はホルモン療法をお勧めすることもあります。上記のケースでは、ホルモン療法に反応し、腫瘍が縮小してきましたが、すべてがこうなるわけではありません。
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| 外科療法
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一般的には、悪性腫瘍が疑われる場合は外科治療をお勧めいたします。手術法は３つあり、部分摘出・片側全摘出・両側全摘出術になりますが、発生状況によって異なります。写真は片側全摘出術を行った症例です。この摘出した組織を病理検査によって診断し、悪性と出た場合は抗がん剤をお勧めしております。もし、乳腺に出来物ができた場合は、一度ご相談くださいね。
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| 自家がんワクチン療法
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通常は、手術後抗がん剤を選択することが多いのですが、いろいろな理由から選択が困難なケースも多々あります。このような場合は、当病院では自家がんワクチン療法をお勧めしています。具体的には摘出した腫瘍からワクチンを作製し、接種します。間隔は１週間毎３回行い、その後は３ヶ月に１回接種します。副作用はほとんどありません。御希望の方は御連絡くださいね。
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