実際の症例
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この子は、年齢不詳の雑種猫です。急に具合が悪くなり、ほとんど動かないとのことで来院されました。
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血液凝固障害を示す所見
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レントゲンを撮影しようとしたところ、上記のような血尿が認められました。血液病ではこのような凝固障害を疑う所見がいくつか併発して認められることがあります。
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血液検査所見
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末梢血中には、上記写真のような異型リンパ球がほとんどを占めていました。
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猫エイズ検査
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簡易検査として、上記のキットを使用して、猫のウイルスチェックを行ったところ、猫エイズ・猫白血病ウイルス共に陽性反応が出ました。
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治療内容
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上記内容より、白血病が強く疑われたため、輸血+抗がん剤療法を行いました。一時的には反応してくれたのですが、最終的には3週間ほどで無くなってしまいました。治療反応はリンパ腫と比べても、著しく低いといわざるを得ませんが、まだ症例数が少ないため、他の抗がん剤等が効いてくれる可能性もあります。もし、白血病で治療不可能と診断されましたら、出来るだけ早めに一度ご相談ください。
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患者さんからの声
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上記患者さんからの声です。残念ながら亡くなってしまいましたが、残された時間は有意義にすごせたようですね。
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