あいの動物病院腫瘍成績
体表部腫瘍

光線力学・温熱・化学療法の実際の治療
イヌの乳腺腫瘍
いろいろな鼻の腫瘍の治療例
ネコの乳腺腫瘍について
いろいろな口腔内腫瘍の治療例
いろいろな体表部腫瘍の治療例

血液・リンパ系の腫瘍

骨髄異形成症候群の1例
リンパ腫について
犬の多発性骨髄腫の治療例
犬・猫の各種リンパ腫に各種薬剤を使用した治療例
猫の急性リンパ球性白血病が疑われた症例の治療例

胸腔・腹腔内腫瘍

いろいろな腹腔内腫瘍の治療例
いろいろな胸腔内腫瘍の治療例
肛門嚢アポクリン腺癌の治療例
骨盤腔内腫瘍のシェルティの治療例
ゴールデンレトリバーに見られた腫瘍の治療例

骨・筋肉系の腫瘍

筋間脂肪腫の1例
前腕骨の骨原発腫瘍が疑われた症例の治療例
猫の傍骨性骨肉腫の治療例
猫の線維肉腫の治療例
猫の骨肉腫(ワクチン誘発性?)の治療例

その他の腫瘍

いろいろな耳の腫瘍の治療例
いろいろな目の腫瘍の治療例
犬の精巣腫瘍の治療例
足根関節を巻き込んだ悪性腫瘍に対する治療例
腫瘍転移・多発症例に対する治療例

このページでは、いろいろな口の中に出来た腫瘍について記述しています。
犬扁平上皮癌1
この子は、15歳の雑種犬です。口臭・よだれ・出血などを主訴に来院されました。お口の中を見ると舌を巻き込んで腫瘤が形成されていました。
犬扁平上皮癌2
組織生険にて、扁平上皮癌と診断。摘出不可能と判断し、光線力学・温熱・化学療法を行いました。
結果としては非常に良好で、どんどん腫瘍が小さくなっていきました。残念ながら3ヵ月後に慢性腎不全で亡くなってしまったのですが、その間のお口の状態は良好を維持しておりました。
犬悪性エナメル上皮腫1
この子は、10歳のゴールデンです。口に膨らみがあり食べにくいようだとのことで来院されました。口腔内検査では、明らかに骨に腫瘍性病変があるため、検査の上治療を行いました。レントゲンでは、骨から発生しているようにも見えるため下顎骨切除を選択しました。
犬悪性エナメル上皮腫2
摘出後は、一時よかったのですが、非常に食欲が旺盛だったようで、縫合部位が一時はずれてしまいました。再度縫合を行いましたが、その後の経過は良好です。ご飯を食べるときは問題ないのですが、お水を飲むときはこぼれやすいとのことでした。よく、下顎骨を取るとご飯が食べれなくなるという御質問を受けますが、切除範囲により異なるとお考えいただいていいです。もし、お困りの方がいらっしゃいましたら、いつでも御連絡くださいね。
犬悪性エナメル上皮腫1
実際の患者さんからの声です。経過は非常に良好のようですね。
猫口腔内(下顎)扁平上皮癌1
この子は、15歳の雑種猫です。口の中の出来物が急に大きくなってきて、痛みでご飯が食べられないとのことで来院されました。診断結果は扁平上皮癌でした。この子は、中等度の腎不全も併発していたため、長時間の麻酔+積極的な外科療法は困難と考え、超音波吸引処置+光線力学・温熱・化学療法を選択しました。
猫口腔内(下顎)扁平上皮癌2
治療は3回ほど行いましたが、経過は良好に推移しています。ほとんど片側の右顎の骨がなくなってしまったため、左顎が中心部によってしまっていますが、ご飯はたくさん食べれるようになりました。慢性腎不全があったことからここでいったん治療を終了したところ、しばらくして再発し、治療開始約4ヶ月後になくなってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。
犬口腔内メラノーマ1
この子は、15歳のミニダックスです。口の中の出来物が大きくなり、鼻が腫れてきたとのことで来院されました。口の中を見ると真っ黒な出来物がありました。これが典型的な口腔内メラノーマで、放っておくとすぐに増大・転移を起こしますので、すぐに処置しました。
犬口腔内メラノーマ2
超音波吸引機を使用して、腫瘍を吸い取ってしまいました。その後、光線力学・温熱・化学療法と抗がん剤を使用しました。経過は良好で、胸のレントゲンでも異常はありませんが、一部腫瘍の残存と下顎リンパ節の腫脹があります。このようなケースでは、すべて切除すべきと判断されるケースもあるのですが、動物への負担と年齢を考えると、現在の状況維持がベストと判断しました。今現在行っている治療は腫瘍休眠療法というもので、腫瘍を大きくさせず、生活の質を維持することを目的としたもので、経過は良好です。現在一部腫瘍が大きくなってきたため、再度吸引処置+治療を行っている段階です。もし、このような腫瘍でお困りの方がいらっしゃいましたら、御連絡くださいね。
咽頭後リンパ節に転移した扁桃扁平上皮癌が疑われた症例
これは、咽頭後リンパ節に転移した扁桃扁平上皮癌が疑われた犬に対する放射線療法を行った症例です。南動物病院にて、放射線治療後、腫瘍がなくなり、組織学的にも正常となった症例です。(リンパ節は外科切除しました)これからも分かるように、あきらめないで治療することをお勧めいたします。
侵襲性線維腫症(高分化型線維肉腫)の症例
この子は、顔面の変形を主訴に来院された症例です。最近ゴールデンレトリバーを中心として報告が多い非常に厄介な病気です。何も治療しないとすごく早く腫瘍が増大し、生活の質を非常に落としますので、こうなりましたら、すぐに様子を見せてくださいね。
口腔内形質細胞腫
この子は、口からの出血を主訴に来院されました。写真の塊から常に出血している状態のため、手術を行いました。レントゲン検査で、骨に入り込んでいる所見があったため、かわいそうに見えますが、一部骨を切り、縫合しました。病理検査では、形質細胞腫と出ましたが、おそらくこのような形で、形質細胞腫が出てくることは、非常に稀と思われます。また、きわめて稀に多発性骨髄腫を起すことも指摘されていますので、今後のチェックが必要となります。
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