| 実際のネコの乳腺腫瘍
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ネコちゃんにできる腫瘍で、発生数1or2位を争うのがこの乳腺腫瘍です。毛で隠れているため発見が遅れることが多い腫瘍です。お腹を触っていたら見つかったという場合が多いのですが、気にして舐めていたりすることで見つかることもあります。
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| 手術前の状態
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上記の写真もそうですが、腫瘍が自壊してしまうケースも少なくありません。そのため非常に悪臭を放つようになり、最初は手術を希望しなかった方でも、ほとんどの方がここまで来ると手術を希望します。通常は手術が早ければ早いほど予後はいいとの報告があります。
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| 手術中の写真
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通常この腫瘍は外科手術が第一選択となります。上記のように腫瘍はかなり根を張っていますが、この場合でも摘出は可能です。なお、ネコちゃんでは非常にリンパ節転移を起こしやすく、通常はこれも一緒に摘出します。
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| 術後の写真
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手術は、腫瘍の状況にもよりますが、主に片側全切除を行います。上記のように結果は非常にきれいになります。
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| 病理検査結果
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結果はやはり乳腺腺癌となっていました。なお、リンパ節にも転移は認められているとのことです。
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| 抜糸時の状態
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通常は10日前後で抜糸となるのですが、この子は術後もなかなか元気が出ず、食事もあまり取らなかったため３週間ほど経ってしまいましたが、結果は良好です。このようにネコの乳腺腫瘍は、放っておくと表面が爆ぜて、ひどい悪臭を放つようになりますから、予後も考えるとできるだけ早期に手術を行ってあげたほうがいいです。また、当病院では術後抗がん剤をお勧めしています。ロムスチンというお薬を主体として現在治療中の患者さんが１０名以上いらっしゃいますが、術後も良好な子が多いです。もし飼われているネコちゃんでこのような腫瘍ができましたら、早めにご相談くださいね。
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| 自家がんワクチン療法
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写真は、ワンちゃんの注射の様子ではありますが、ネコちゃんでも自家がんワクチン療法が可能です。この治療は、摘出した組織からワクチンを作製し、再度接種するという方法です。注射間隔は１週間３回、その後は３ヵ月毎に１回接種していきます。御希望の方は御連絡くださいね。
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